SESマッチングツール主要8社の比較サマリー

SESマッチングツールの主要8社は、対象顧客・主要機能・料金の公開範囲がそれぞれ異なり、同じカテゴリ名でも解決する業務が揃っていません。

SESマッチングツールの主要8社を公開情報で並列比較しました。月額料金を公式サイトで公開しているのは8社中5社で、残る3社は問い合わせ前提です。マッチングを主機能としない製品も含まれるため、機能の有無から確認します(2026年8月時点の各社公式サイト調べ)。

この記事で取り上げるのは、Qoala・WhiteBox・SES_HUB・SESAi・SESクラウド・Fairgrit・CloudMeets・ITなびSESの8社です。

いずれも各社の公式サイトで確認できた範囲の情報のみを掲載し、順位付けや優劣の評価は行いません。

複数ツールの比較検討が進まない理由

SESマッチングツールの比較検討が止まりやすいのは、各社が公開している情報の粒度が揃っていないためです。

料金を明記している会社と問い合わせ前提の会社が混在し、機能の呼び方も各社で異なります。

同じ表に並べようとした時点で空欄が増え、比較そのものが進まなくなります。

料金が公開されていない会社があり総額を読めない

最初の壁になるのが、月額料金を公開していない会社が含まれる点です。

商談を設定しないと金額がわからないため、社内で予算を検討する段階では比較表の料金欄が埋まらない状態が続きます。

結果として、金額がわかっている会社だけで判断が進み、選択肢が実質的に狭まります。

機能名が各社で異なり同じものか判断できない

次に起きるのが、機能名の表記ゆれです。

「マッチング」「レコメンド」「案件検索」「情報交換申請」といった言葉が各社で使われており、どこまでが同じ機能を指すのかが公式サイトの記載だけでは読み取れません。

そもそもマッチングを主機能としていない製品が同じカテゴリで語られることもあり、カテゴリ名だけでの判断は成立しません。

商談を重ねるほど比較の基準が動く

三つ目は、各社の説明を順番に聞くことで判断の基準そのものが動いてしまう問題です。

営業提案では各社が自社の強い部分を軸にした比較を提示するため、最後に聞いた説明が一番説得力を持って残ります。

比較を始める前に自社の基準を決めておかないと、検討期間が延びるだけで結論が出ません。

8社を並べる前に決めておく比較の前提

8社を並べる前に、自社が何を基準に比較するのかを先に決めておくと、各社の説明の順番に判断が引きずられません。

基準がある状態で公開情報を読むと、空欄になっている項目が「確認すべき質問」として整理でき、問い合わせの精度も上がります。

比較の観点は、姉妹記事で5つの評価軸として整理しています。

SESマッチングツール選定で比較すべき5つの観点|導入前に見る評価軸

公開情報でわかることとわからないことを分ける

公式サイトから読み取れるのは、対象顧客・主要機能の名称・公開されている料金体系までです。

抽出の精度、候補が出てくるまでの速さ、既存の運用に乗るかどうかは、公開情報だけでは判断できません。

この記事は前者の範囲を整理するもので、後者は各社への問い合わせやトライアルで確かめる領域だと考えてください。

自社が解決したい業務の範囲を先に定義する

もう一点、先に決めておきたいのが、自社が解決したい業務の範囲です。

案件と人材の突き合わせを効率化したいのか、請求や稼働管理まで含めて一元化したいのかで、候補に残るべき製品が変わります。

8社の中にはマッチングを主機能としない製品も含まれているため、この定義がないまま比較すると噛み合わない候補が混ざります。

主要8社の特徴と料金|公式サイトで確認できる範囲

ここからは8社それぞれについて、公式サイトで確認できた対象顧客・主要機能・料金を整理します。

記載順は会社の優劣を示すものではなく、機能・料金の並列比較として読んでください。

Qoala|AIによるメール解析とスキルシート解析

Qoalaはリフ株式会社が提供する、SES営業会社向けのサービスです。

Qoalaの公式サイトによると、主要機能としてAIによるメール解析・自動データベース化、スキルシート解析、マッチング候補提案、通勤時間計算、BP評価・分析、重複案件・人材のベスト条件表示が挙げられています。

料金は初期費用10万円で、公式サイトではキャンペーンとして5万円と案内されています。

月額料金は公開されておらず、問い合わせが必要です。

WhiteBox|スキルシートの統一フォーマット変換

WhiteBoxはWhiteBox株式会社が提供する、フリーランスエンジニア・SES企業・受託企業・採用企業を対象としたサービスです。

WhiteBoxの公式サイトによると、スキルシートの統一フォーマット自動変換、案件検索・人材提案、スキルシート管理とクラウド保存、案件掲載、AI検索機能が主要機能として挙げられています。

AI検索機能は2026年6月にリリースされたと公式サイトに記載されています。

料金はパートナープランが無料で初期費用もなく、パートナープランPROが月額11,000円(税込)、SIerプランが月額27,500円(税込)です。

PROプランとSIerプランはいずれも最低契約期間が3ヶ月で、成約手数料はかからないと記載されています。

公式サイトには、2025年6月30日時点で登録者3万人以上・登録企業3,000社以上という数値も掲載されています。

SES_HUB|案件と人材と商談情報の一元管理

SES_HUBはHit me up株式会社が提供する、SES事業者・ベンダー・エンタープライズ・エージェント向けのサービスです。

SES_HUBの公式サイトによると、案件・人材・商談情報の一元管理、AIによる自動レコメンド、キーワードや条件による検索、社内システム連携用API、ロール別の権限設定が主要機能として挙げられています。

料金は公開されておらず、公式サイトには問い合わせを案内する記載のみがあります。

社内システムとの連携を前提に検討する場合は、APIの仕様と権限設定の粒度を問い合わせ時に確認するとよいでしょう。

SESAi|生成AIによる営業とバックオフィスの一括管理

SESAiはNoConcept合同会社が提供する、SES企業・SIer企業向けのサービスです。

SESAiの公式サイトによると、生成AIによるSES営業の一括管理、メールの自動解析と人材・案件マッチング、契約管理・フォロー機能、営業実績や収益管理といったバックオフィス機能が主要機能として挙げられています。

料金は初期費用0円で、月額35,000円/アカウントです。

公式サイトでは初月無料のキャンペーンが案内されていますが、これはキャンペーン条件であり通常料金は上記の月額となります。

また公式サイトでは、IT導入補助金の対象になり得るとの案内も行われています。

2026年3月には、アサインナビとのシステム連携トライアル開始のプレスリリースが出されています。

SESクラウド|見積書から請求書までの一元管理

SESクラウドは株式会社グッドワークスが提供する、SES事業者向けのサービスです。

SESクラウドの公式サイトによると、取引先管理、要員・案件情報管理、テンプレートに対応したメール送信、見積書・注文書・請求書の一元管理、契約管理、マッチング機能、シェア機能、スケジュール・タスク管理が主要機能として挙げられています。

料金は初期費用50,000円(税別)で、ミニマムお試しプラン(3ID)が月額10,000円(税別)、スタンダードプラン(10ID)が月額30,000円(税別)です。

公式サイトでは1ヶ月お試し無料キャンペーンも案内されています。

料金ページ・機能ページとも現在公開されており、累計導入社数1,000社突破のプレスリリース実績があります。

Fairgrit|請求と稼働管理を中心としたSaaS

Fairgritは株式会社エージェントグローが提供する、SES企業向けのサービスです。

Fairgritの公式サイトによると、週報の作成・共有、勤怠・経費申請、案件情報管理、要フォロー対象者の自動抽出、営業提案状況の管理、請求書の自動作成・送付、経営状況・収支管理が主要機能として挙げられています。

マッチング機能は公式サイトに明記されていないため、この記事では請求・稼働管理寄りのSaaSとして扱います。

料金は初期費用0円で、月額55,000円からです。

契約は1ヶ月単位で、解約金はかからないと記載されています。

CloudMeets|情報交換申請によるビジネスマッチング

CloudMeetsは株式会社itoqが提供する、SES営業担当者向けのサービスです。

CloudMeetsの公式サイトによると、ワンクリックでの情報交換申請・承認、タイムライン機能、DM機能、スケジュール予約機能によるビジネスマッチングが主要機能として挙げられています。

料金はフリープランが0円/月、ライトプランが980円/月、ビジネスプランが1,980円/月です(いずれも税抜)。

ローンチから2年1ヶ月でビジネスパートナー成立11,111組を達成したというプレスリリースが出されています。

ITなびSES|案件と人材情報の掲載サービス

ITなびSESは株式会社システムリンクが提供する、SES事業者向けのサービスです。

公式サイトで確認できた範囲では、案件・人材情報の掲載・閲覧を行うサービスとして案内されています。

詳細な機能一覧は今回の調査で確認できていないため、この記事では具体的な機能の列挙を控えます。

料金についても公開されておらず、有料会員制の存在は示唆されているものの、具体的な金額は今回確認できませんでした。

比較表で見る8社の全体像

8社を対象顧客と料金の観点で並べると、無料プランのある製品から月額55,000円からの製品まで、価格帯が広く分かれていることがわかります。

以下はいずれも2026年8月時点の各社公式サイトの記載にもとづく整理です。

サービス名 運営会社 対象顧客 料金(公式サイト記載)
Qoala リフ株式会社 SES営業会社 初期費用10万円(キャンペーン5万円)/月額は非公開
WhiteBox WhiteBox株式会社 フリーランスエンジニア・SES/受託企業・採用企業 パートナープラン無料(初期費用なし)/PRO 月額11,000円(税込)/SIerプラン 月額27,500円(税込)/PRO・SIerは最低契約3ヶ月・成約手数料なし
SES_HUB Hit me up株式会社 SES事業者・ベンダー・エンタープライズ・エージェント 非公開(問い合わせ)
SESAi NoConcept合同会社 SES/SIer企業 初期費用0円/月額35,000円(1アカウント)
SESクラウド 株式会社グッドワークス SES事業者 初期費用50,000円(税別)/ミニマムお試し(3ID)月額10,000円(税別)/スタンダード(10ID)月額30,000円(税別)
Fairgrit 株式会社エージェントグロー SES企業 初期費用0円/月額55,000円〜/1ヶ月単位・解約金なし
CloudMeets 株式会社itoq SES営業担当者 フリー0円/ライト980円/ビジネス1,980円(いずれも月額・税抜)
ITなびSES 株式会社システムリンク SES事業者 非公開

料金体系の型は3つに分かれる

公開されている料金体系を見ると、アカウント課金・ID数課金・プラン別定額という3つの型に分かれます。

SESAiはアカウント単位、SESクラウドはID数を含むプラン単位、WhiteBoxとCloudMeetsはプラン別の定額という形です。

利用する営業担当の方の人数によって総額の伸び方が変わるため、現在の人数だけでなく増員時の金額も見ておくと予算を組みやすくなります。

対象顧客の範囲が製品ごとに異なる

対象顧客の記載も製品ごとに幅があります。

SES事業者に限定している製品がある一方で、WhiteBoxのようにフリーランスエンジニアや採用企業まで含めて対象としている製品もあります。

対象範囲が広い製品は接点となる母数が大きくなり、限定している製品は用途が絞られるという違いがあるため、自社が接触したい相手に合わせて読み分けてください。

情報の確認時点と料金改定への注意

本記事の情報は調査時点(2026年8月)のものです。

料金・機能・キャンペーン条件は各社の判断で変更される可能性があるため、最新の情報は必ず各社公式サイトでご確認ください。

とくにキャンペーン価格や無料期間は期間限定であることが多く、記事の記載と実際の提示条件が異なる場合があります。

記事の比較表は問い合わせ前の下調べとして使う

比較表は、問い合わせる会社を絞り込むための下調べとして使うのが実務的です。

金額や機能の最終確認は各社の見積書・契約書で行い、記事や第三者のまとめを根拠に社内稟議を進めることは避けてください。

公開情報と実際の提示条件に差があった場合は、常に各社からの一次情報を優先します。

Dot Linkが取っている設計思想の違い

Dot Linkも同じ領域のサービスですが、他社と比べて設計思想が異なる点がいくつかあります。

ここでは優劣ではなく、選択肢の一つとしてどういう考え方を取っているかを紹介します。

画面へのログインではなくメールの配信リストで始める

Dot Linkは、いつもの営業メールの配信リストにアドレスを1つ足すだけで導入できる設計を取っています。

画面へのログインとデータ登録を前提とするツールとは、使い始め方そのものが異なるアプローチです。

現場の作業手順を変えずに始められる代わりに、画面上で細かく情報を作り込む運用とは相性が変わります。

この導入方法の詳細は、姉妹記事で整理しています。

「メールを送るだけ」で使えるSES営業ツールの仕組みと導入負担

成約ごとの中抜きを設けない料金体系にしている

料金面では、マッチング成立後のやり取りに成約ごとの中抜き(マージン)を設けていません。

成果が出るほど手数料が積み上がる構造ではないため、来年度の予算を見積もる際に変動要素が減ります。

一方で、成果報酬型のほうが初期の負担を抑えられるという考え方もあるため、どちらが自社に合うかは資金計画次第です。

導入コストの考え方と公的な補助制度の現在地については、別記事で整理しています。

SES営業支援ツールの導入コストとIT導入補助金|制度の現在地と使い方

根拠がない項目を推測で埋めない

Dot Linkは商流・単価をメールから自動抽出し、根拠がなければ「不明」として扱う設計を取っています。

書かれていない情報をそれらしい値で補完しないため、営業担当の方は不明とマークされた案件だけを確認する運用になります。

抽出済みの項目数を最大化する考え方とは方針が異なるため、どちらの振る舞いが自社の確認フローに合うかで判断してください。

8社比較を自社の判断に落とし込む手順

SESマッチングツールの比較は、8社の情報を並べたうえで、自社が解決したい業務に照らして候補を絞る順序で進めます。

まず自社の目的がマッチングなのかバックオフィスの一元化なのかを定義し、対象範囲に合わない製品を外します。

次に公開されている料金から予算に収まる候補を残し、料金非公開の会社には基準を持った状態で問い合わせます。

最後に、公開情報では確認できない抽出の精度・導入時の手間・情報の見え方を、トライアルや商談で確かめます。

この記事の情報は2026年8月時点の各社公式サイトにもとづくものであり、最新の料金・機能は必ず各社公式サイトでご確認ください。

Dot Linkの設計思想が自社の運用に合うかどうかを確かめたい営業担当の方は、いつもの営業メールに1アドレス足すところから試せます。

Dot Linkを実際のメールで試す

無料登録して比較検討する →

よくある質問

マッチング機能と案件掲載サービスはどう違うのですか

案件掲載サービスは情報を並べて閲覧できる状態にするもので、マッチング機能は条件をもとに候補を絞り込んで提示するものです。

掲載型のサービスでは、営業担当の方が自分で検索して条件に合うものを探す作業が残ります。

一方でレコメンドやマッチングを掲げる製品は、登録された案件・人材情報から候補を自動で提示する設計を取っています。

ただし各社が同じ言葉を同じ意味で使っているとは限らないため、候補がどういう条件で絞り込まれるのかを個別に確認してください。

複数のSESツールを併用して比較することはできますか

契約上の制約がなければ併用して比較できます。

無料プランや試用期間が用意されている製品であれば、同じ時期に複数を動かして候補の出方を比べる進め方が現実的です。

ただし既存データの移行を前提とする製品は、比較のために移行作業が発生するため、同時に複数を試すのが難しくなります。

導入前に、データの登録方法と解約時のデータの扱いをそれぞれ確認しておくと、比較の途中で身動きが取れなくなる事態を避けられます。

料金が非公開の会社にはどう問い合わせればよいですか

利用人数・想定する案件数・使いたい機能の3点を先に整理してから問い合わせると、比較可能な見積もりが返ってきます。

料金体系がアカウント課金なのかID数課金なのか定額なのかによって、同じ人数でも総額が変わります。

あわせて初期費用の有無、最低契約期間、成約時の手数料の有無を質問項目に入れておくと、公開情報のある会社と同じ土俵で並べられます。

見積もりを受け取った際は、その条件がキャンペーン価格なのか通常価格なのかも確認してください。

参照リンク

https://qoala.jp/ — Qoala(リフ株式会社)公式サイト

https://whitebox.vision/ — WhiteBox(WhiteBox株式会社)公式サイト(料金: https://whitebox.vision/cost/

https://ses-hub.app/ — SES_HUB(Hit me up株式会社)公式サイト

https://ses-ai.jp/ — SESAi(NoConcept合同会社)公式サイト

https://ses-cloud.jp/ — SESクラウド(株式会社グッドワークス)公式サイト(機能: https://ses-cloud.jp/promo/functions/、料金: https://ses-cloud.jp/promo/price/

https://www.agent-grow.com/fairgrit/ — Fairgrit(株式会社エージェントグロー)公式サイト

https://ses.cloudmeets.jp/ — CloudMeets(株式会社itoq)公式サイト(プラン: https://ses.cloudmeets.jp/plan/

https://itnabi.com/ses/ — ITなびSES(株式会社システムリンク)公式サイト

Dot Linkブログトップ